世界最高峰の映画祭〈アカデミー賞〉
2026年も注目必至!
第98回アカデミー賞授賞式(2026年)が間もなく開催され、映画ファンの期待が高まっています。
近年では『ドライブ・マイ・カー』『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』などの日本映画が海外で評価され、アカデミー賞でも存在感を示してきました。
2026年は、日本映画・日本人の受賞・ノミネートを再び実現できるのでしょうか。
本記事では、授賞式の日程・放送/配信予定から始まり、主要部門の解説、そして日本映画・日本人アーティストのノミネート予想までを、映画初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。
世界最高峰の映画祭〈アカデミー賞〉2026年も注目必至!
アカデミー賞2026 開催概要
アカデミー賞2026 ノミネート予想(主要部門)
日本映画の受賞可能性|国際長編/アニメ/技術賞
アカデミー賞2026 視聴方法|テレビ放送・配信
過去の日本関連 受賞/ノミネート(早見表)
はじめてのアカデミー賞2026|よくある疑問と基本用語まとめ
参考リンク・公式情報
- 情報更新日:10月10日
アカデミー賞2026 開催概要
授賞式名 | 第98回アカデミー賞授賞式 |
---|---|
開催日程 | 2026年3月15日(日)〈現地時間〉 |
会場 | ドルビー・シアター(オヴェーション・ハリウッド) |
司会 | コナン・オブライエン |
米国放送 | ABC(米東部時間 19:00 / 米西部時間 16:00 開始) |
日本での放送/配信 | 未発表(前年はNHK BSが生中継/WOWOWオンデマンドは翌日字幕版配信) |
そもそも「アカデミー賞」とは?
世界で最も権威のある映画賞
アメリカの映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催する、世界で最も権威と影響力があるとされる映画賞です。1929年から続く、現存する最も古いエンターテイメント授賞式でもあります。通称「オスカー」とも呼ばれています。
なぜ「オスカー」と呼ばれるの?
受賞者に贈られる金色の人型の像は、通称「オスカー像」として有名です。その由来には諸説ありますが、アカデミーの職員が「私のおじさん(オスカー)にそっくり!」と言ったことが広まった、という説が最もよく知られています。
誰が受賞者を決めるの?
受賞者を決めるのは、少数の審査員や一般のファン投票ではありません。アカデミーに所属する、世界中の映画監督、俳優、脚本家、技術者といった、数千人もの「映画のプロ」たちの投票によって選ばれます。だからこそ、アカデミー賞を受賞することは、同業者から最高の評価を受けた証となり、俳優や監督にとって最高の栄誉とされるのです。
ノミネートの対象となる作品は?
アカデミー賞のノミネート対象となるには、いくつかの厳しい基準がありますが、特に重要なのが以下の2点です。
- ① 公開期間:前年の1月1日から12月31日までに公開された作品であること。(第98回の場合は、2025年1月1日~12月31日に公開された映画が対象)
- ② 上映実績:アメリカのロサンゼルス郡内の映画館で、7日間以上、有料で連続上映されていること。
つまり、単に面白いだけでなく、きちんとアメリカの商業映画として上映された実績のある作品だけが、ノミネートの土俵に上がることができるのです。
最重要!主要5部門(The Big Five)を解説
数ある部門の中でも、特に重要とされるのが以下の5部門です。
- 作品賞:その年の最も優れた映画作品に贈られる、最高の名誉。
- 監督賞:最も優れた監督に贈られる賞。
- 主演男優賞:最も優れた主演男優に贈られる賞。
- 主演女優賞:最も優れた主演女優に贈られる賞。
- 脚本賞:最も優れた脚本に贈られる賞。
アカデミー賞2026 ノミネート予想(主要部門)
予想は確定情報ではありません。海外批評/前哨戦動向/全米公開状況を根拠に、作品賞/監督賞/演技賞/脚本賞の「入りやすい条件」と有力候補例を整理します。
作品賞(Best Picture)|アカデミー賞2026
- 入りやすい条件:ヴェネチア/トロントなど主要映画祭での評価、批評スコア、全米興行、ゴールデングローブ/PGAの存在感。
- 海外有力作の例:
『Hamnet』(監督:クロエ・ジャオ)/
『One Battle After Another』(監督:ポール・トーマス・アンダーソン)/
『Wicked: For Good』(監督:ジョン・M・チュウ)/
『Sentimental Value』(監督:ヨアキム・トリアー)/
『Springsteen: Deliver Me from Nowhere』(監督:スコット・クーパー) - 日本関連の注目:作品賞は英語圏の大作が優勢ですが、話題性と全米公開規模次第で健闘の余地あり。
監督賞(Best Director)|アカデミー賞2026
- 条件:作品全体の完成度に加え、DGAや批評家協会での評価、作家性とヒットの両立。
- 候補例:クロエ・ジャオ(『Hamnet』)/ポール・トーマス・アンダーソン(『One Battle After Another』)/ジョン・M・チュウ(『Wicked: For Good』)/ヨアキム・トリアー(『Sentimental Value』)など。
主演男優賞/主演女優賞(Acting)|アカデミー賞2026
- 条件:SAG・ゴールデングローブ・批評家サークルでの評価、バイラルな名シーン、シーズン後半の加点要素。
- 候補例:
主演男優:ジェレミー・アレン・ホワイト(『Springsteen: Deliver Me from Nowhere』) ほか。
主演女優:ジェシー・バックリー/レナーテ・レインスヴェ(以上『Hamnet』) ほか。
日本映画の受賞可能性|国際長編/アニメ/技術賞(アカデミー賞2026)
国際長編映画賞(International Feature Film)
- 日本代表:『国宝(Kokuhō)』 監督:李相日(日本代表に正式決定)。
- カギ:米配給の体制+ロサンゼルス郡での7日以上の有料連続上映、前哨戦での露出が重要。
長編アニメ映画賞(Animated Feature Film)
- 日本有力候補:『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章』…2025年9月12日に米国劇場公開が実施済み。ノミネート要件(LA上映)を満たす可能性大。
- カギ:全米での上映規模・評判・業界票(アニメーター界隈の支持)。
技術賞/音楽賞ほか(日本人クリエイターのチャンス)
- 視覚効果賞:たとえば、『ゴジラ-1.0』は過去に日本作品として視覚効果賞を受賞しました。将来も、日本人VFX技術者が参加した大型映画で、革新的なビジュアル表現があればノミネートに届く可能性があります。
- 美術・録音・編集・作曲賞:これらの技術部門では、日本人クリエイターの参加が評価されやすい分野です。ただし、映画としての話題性と配給力が絡まないと目立ちにくい。だからこそ、前哨戦や技術系賞(美術賞協会・録音賞協会など)で名前が挙がることが重要になってきます。
アカデミー賞2026 視聴方法|テレビ放送・配信(日本)
アカデミー賞授賞式は、世界中の映画ファンが注目する一大イベントです。
前年(第97回・2025年)は日本ではNHK BSが生中継、WOWOWオンデマンドは翌日に字幕版配信がありました。
(2026年の国内体制はまだ公式発表がありません。)
また、近年はネット配信サービスのWOWOWオンデマンドでも同時配信・見逃し配信が行われており、スマホやPCでも視聴可能です。
放送スケジュールや解説者、同時通訳などの詳細は、放送直前に公式サイトで発表されます。
WOWOW以外にも、ニュース番組や動画配信サイトでハイライト映像が公開されることが多く、
「まず雰囲気を見たい」という方でも気軽にチェックできます。
サービス名 | 視聴形態 | 料金(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|
WOWOW | BS放送(生中継) | 月額2,530円 | レッドカーペットから授賞式まで完全中継。日本語同時通訳あり。 |
WOWOWオンデマンド | ネット配信(ライブ・見逃し) | 月額2,530円 ※BS契約不要 |
スマホ・PC・タブレットで視聴可能。アーカイブ配信あり。 |
ニュース番組・YouTube | ハイライト配信(無料) | 無料 | 主要受賞シーンやレッドカーペット映像を短尺で視聴可能。 |
過去の日本関連 受賞/ノミネート(早見表)
過去にアカデミー賞を受賞し、歴史に名を刻んだ主な日本人・日本関連作品です。
年 | 受賞者/作品 | 部門 |
---|---|---|
1990 | 黒澤 明 | 名誉賞 |
2003 | 『千と千尋の神隠し』 | 長編アニメ映画賞 |
2009 | 『おくりびと』 | 外国語映画賞 |
2022 | 『ドライブ・マイ・カー』 | 国際長編映画賞 |
2024 | 『君たちはどう生きるか』 | 長編アニメ映画賞 |
2024 | 『ゴジラ-1.0』 | 視覚効果賞 |
はじめてのアカデミー賞2026|よくある疑問と基本用語まとめ
アカデミー賞は名前だけ知っていても、実際の仕組みや専門用語は少し難しく感じるかもしれません。
ここでは、映画ファンなら知っておきたい基礎知識や、よくある疑問をわかりやすく解説します。
Q. 「アカデミー賞」と「オスカー」って同じ意味?
A. はい、同じです。正式名称は「アカデミー賞(Academy Awards)」で、アメリカ映画芸術科学アカデミー(AMPAS)が主催しています。
授賞式で渡される金色のトロフィーの愛称が「オスカー像」と呼ばれており、そこから“オスカー”という通称が広まりました。
Q. 「ショートリスト」って何?
A. 本選の「ノミネート(最終候補)」の一歩手前にあたる段階です。
たとえば国際長編映画賞やドキュメンタリー賞などは、まずショートリストとして15作品前後が発表され、その中から最終的に5作品がノミネートされます。
つまり、“有力候補リスト”のようなものです。
Q. 「前哨戦」ってよく聞くけど、何のこと?
A. 「前哨戦」とは、アカデミー賞より前に開催される各国の映画賞や批評家賞のことです。
たとえば、ゴールデングローブ賞、SAG(全米俳優組合賞)、DGA(全米監督協会賞)、WGA(全米脚本家協会賞)など。
これらの結果がそのままオスカーに直結するわけではありませんが、「どの作品が勢いを持っているか」を測る指標になります。
Q. 「キャンペーン」って映画の宣伝のこと?
A. はい、少し違った意味での「宣伝活動」です。
アカデミー賞では、各スタジオや配給会社が自社の作品をアピールするために、
関係者向けの試写会を開いたり、業界誌に広告を出したりする「For Your Consideration(ご検討ください)」というキャンペーンを行います。
つまり、映画を“推薦してもらうための広報活動”のことです。
Q. 日本でアカデミー賞を観るには?
A. 日本では例年、WOWOWが独占で生中継を行い、WOWOWオンデマンドでネット配信もあります。
また、翌日以降は各ニュース番組やYouTubeの公式チャンネルで、受賞シーンのダイジェストも配信されるため、
深夜の生中継を見られない方でも翌日にチェック可能です。
Q. 授賞式はいつ行われるの?
A. 第98回アカデミー賞(アカデミー賞2026)は、2026年3月上旬(現地時間)に開催される見込みです。
日程が正式発表され次第、LIGNEAでもすぐに更新します。
参考リンク・公式情報
アカデミー賞や主要な前哨戦の最新情報を確認できる、
信頼性の高い公式サイト・関連ページを一覧にまとめました。
作品の発表・ノミネート・結果などをチェックする際に活用してください。
名称(公式サイト) | 詳細 |
---|---|
アカデミー賞公式サイト(AMPAS) | 授賞式の日程、部門一覧、ノミネート・受賞結果、歴代データなどを確認できます。 |
WOWOW「アカデミー賞」特設ページ | 日本でのテレビ放送・オンデマンド配信の最新スケジュールや出演者情報を掲載。 |
ゴールデングローブ賞(Golden Globes) | アカデミー賞前哨戦として最も注目される映画・ドラマ部門の公式情報。 |
全米俳優組合賞(SAG Awards) | 演技部門の主要前哨戦。俳優陣の投票によって選出されるため、演技賞の指標に。 |
AwardsWatch | 海外映画賞の最新予想・批評・ランキングを毎週更新。評論家による分析が充実。 |
IndieWire | 米国映画業界のニュースサイト。受賞予想や映画監督のインタビュー記事も多数。 |
映画.com | 日本国内での公開予定・受賞情報を日本語で確認できる大手映画ニュースサイト。 |