【初心者向け】佐々木朗希の「すごさ」徹底解説!
2025年、ロサンゼルス・ドジャースの「ワールドシリーズ連覇(V2)」。
大谷翔平選手、山本由伸投手の活躍はもちろんですが、ポストシーズンで劇的な“伝説”を作ったのは、メジャー1年目の「3人目の日本人」でした。
それが、佐々木朗希(ささき ろうき)投手です。
日本時代から「令和の怪物」と呼ばれ、2025年にドジャースに入団した佐々木投手。
しかし、レギュラーシーズンは先発として苦しみ、右肩の故障で長期離脱します。
誰もが「1年目はここまでか」と思った矢先、彼は「リリーフ」としてポストシーズンに劇的に覚醒。
“守護神”さながらの圧巻の投球でチームのV2に貢献し、全米に衝撃を与えました。
「なぜ彼は、あの土壇場でメジャーの強打者たちを抑え込めたのか?」
「“怪物”と呼ばれる剛速球と魔球フォークの秘密とは?」
この記事では、佐々木朗希投手の「すごさの本質」を、日本時代の伝説(完全試合)から衝撃のメジャー1年目まで、初心者にも分かりやすく解説します。
【初心者向け】佐々木朗希の「すごさ」徹底解説!
佐々木朗希の「すごさ」が3分でわかる基本(令和の怪物)
① 異次元の「剛速球(ストレート)」
② 驚異的な落差を誇る「魔球フォーク」
③ 日本時代の伝説「史上最年少での完全試合」
ドジャースでの活躍と役割(2025年〜2026年)
伝説の始まり!佐々木朗希のキャリア(経歴)
まとめ
- 情報更新日:11月10日
佐々木朗希の「すごさ」が3分でわかる基本(令和の怪物)
まず、佐々木投手が「令和の怪物」と呼ばれる理由を、3つのポイントで解説します。
① 異次元の「剛速球(ストレート)」
佐々木投手の最大の武器は、まさに「異次元」と呼べる剛速球です。
日本時代に日本人最速タイの「165km/h」を記録。
メジャーのスカウトからも、その球速だけでなく、打者の手元で「ホップする」と評される回転数(伸び)が注目されていました。
2025年のポストシーズンでは、リリーフとして160km/h前後のストレートを連発し、メジャーの強打者たちをパワーでねじ伏せました。
② 驚異的な落差を誇る「魔球フォーク」
もう一つの武器が、ストレートとほぼ同じ腕の振りから、打者の手元で凄まじい落差で消える「魔球フォーク(スプリット)」です。
この「剛速球」と「魔球フォーク」という、ほぼ2択でありながら「分かっていても当たらない」投球スタイルこそが、彼が「令和の怪物」と呼ばれる所以です。
③ 日本時代の伝説「史上最年少での完全試合」
佐々木投手は日本時代、すでに歴史に名を刻んでいます。
2022年4月(当時20歳)、プロ野球史上最年少で「完全試合」を達成しました。
「完全試合」とは、9回を投げ、一人のランナーも出さない(ヒットも四球もエラーも許さない)完璧な投球のことです。
さらに、この試合で「13者連続奪三振」という世界記録も樹立。まさに「ゲームの世界」を現実にした、伝説的な一日でした。
ドジャースでの活躍と役割(2025年〜2026年)
「令和の怪物」が、メジャーの舞台でどのような活躍を見せたのか、詳しく見ていきましょう。
「苦悩の先発時代」から「覚醒したリリーフ時代」まで、衝撃のメジャー1年目(2025年)を振り返ります。
2025年(衝撃のメジャー1年目)
■ 苦悩の前半戦(先発)
2025年3月、東京開催の開幕シリーズ(MLB東京シリーズ)でメジャーデビュー。開幕ローテーション入りを果たしました。
しかし、メジャーの環境(滑りやすいボールや固いマウンド)への適応に苦しみ、制球も安定せず、
5月には「右肩インピンジメント症候群」で負傷者リスト(IL)入り。
ケガに入るまでの8先発の成績は1勝1敗、防御率4.72(34回1/3で24奪三振・22与四球)と、「怪物」の期待からすると物足りない数字に終わりました。
■ 覚醒の後半戦(リリーフ転向)
長いリハビリを経て、シーズン終盤の9月下旬に復帰した佐々木投手に対し、チームは「リリーフ(救援投手)としての起用」を決断します。
短いイニングに全力投球できるリリーフという役割が見事にフィットし、
シーズン終盤〜ポストシーズンにかけて、12回でわずか1失点(防御率0点台)という圧巻の内容を残しました。
■ ポストシーズンでの「伝説」化
圧巻だったのがポストシーズンです。
チームのブルペンが最大の不安材料といわれるなか、佐々木投手は「実質的なクローザー(守護神)」として大車輪の活躍を見せました。
- ワイルドカードシリーズ(対レッズ):
レギュラーシーズン終盤に中継ぎとして試運転したのち、ポストシーズン初戦となるワイルドカードゲームで、3度目のリリーフ登板にして最終回を締めて勝利を確定。
「本気モードの剛速球とフォーク」で、ポストシーズンの幕開けから強烈なインパクトを残しました。 - NLDS(対フィリーズ):
第1戦・第2戦では、ともにリードを守る形で登板し、いずれもメジャー初セーブ&2試合連続セーブを記録。
そして第4戦では、シリーズ突破がかかる試合で3イニング連続パーフェクトという歴史的な快投。
打者9人をパーフェクトにねじ伏せ、ドジャースをリーグ優勝決定シリーズへと導きました。 - ワールドシリーズ(対ブルージェイズ):
トロント・ブルージェイズとの激闘となった2025年ワールドシリーズでも、佐々木投手は2試合に登板し、合計2回2/3を投げてブルペンの一角として奮闘。
特に、史上屈指のロングゲームとなった第3戦(延長18回)をはじめ、ロングゲームでの継投の一人として重要なアウトを積み重ね、
山本由伸投手がMVPを獲得した“歴史的シリーズ”の裏で、静かに確かな仕事を続けました。
ポストシーズン全体では、9試合に登板し、防御率0.84、3セーブという驚異的な成績(10回2/3でわずか1失点)。
一時は構想外とも言われた若き右腕が、一気に「V2ドジャースの守護神候補」として全米の脚光を浴びることになりました。
2026年の役割(メジャー2年目へ)
2025年の活躍は、LAのファンやメディアからも「Roki Revival(朗希リバイバル)」と呼ばれ、
優勝パレードでは大谷翔平、山本由伸と並ぶ「日本人トリオ」の一人として大きくフィーチャーされました。
2026年シーズンについては、球団内外で「先発ローテーションに再挑戦させるのか」「クローザーとして育てるのか」という議論が続いています。
現時点では、先発再挑戦を軸にしつつ、ポストシーズン同様に高いレバレッジの場面で起用される可能性も報じられており、
どちらに進んでも「球史最強クラスの日本人トリオ」の一角として、ドジャース3連覇の鍵を握る存在であることは間違いありません。
伝説の始まり!佐々木朗希のキャリア(経歴)
高校時代(大船渡高校)
岩手県陸前高田市出身。高校時代から最速163km/hを記録し、「怪物」として全国的な注目を集めます。
岩手大会の決勝では故障を防ぐため、監督が佐々木投手を登板させないという決断を下しました。
甲子園出場がかかった大一番での“登板回避”は当時大きな議論を呼びましたが、
結果的に「将来のエースの肩を守った英断」として、今も語り継がれています。
ロッテ時代(2020-2024)
4球団競合の末、千葉ロッテマリーンズに入団。
入団後2年間は計画的な育成期間を経て、3年目(2022年)に前述の「完全試合」を達成。
2023〜2024年もエースとして圧巻の成績を残し、日本球界を代表する投手へと成長しました。
2024年オフにポスティングシステムを利用してメジャー挑戦を表明し、2025年にロサンゼルス・ドジャースへ移籍します。
日本代表(侍ジャパン)での活躍
2023年:WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に最年少クラス(当時21歳)で選出。
チェコ戦・メキシコ戦で先発し、平均160km/hを超えるストレートと鋭いフォークで世界を驚かせました。
決勝ラウンドでの経験は、その後のメジャー挑戦、そしてドジャース移籍にも大きな影響を与えたと言われています。
まとめ
佐々木朗希投手は、「165km/hの剛速球」と「魔球フォーク」を武器に、日本で「完全試合」を達成した“令和の怪物”です。
2025年、メジャー1年目は先発で苦しみ、右肩の故障にも見舞われましたが、リリーフ転向で一気に覚醒。
ポストシーズンでは、ワイルドカードからNLDS、ワールドシリーズまで歴史的な快投を連発し、9試合・防御率0.84・3セーブという“守護神級”の成績で、ドジャースのワールドシリーズ連覇(V2)に大きく貢献しました。
2026年、大谷翔平・山本由伸と共に形成する「最強日本人トリオ」の一角として、
先発に戻るのか、それとも“100マイル右腕クローザー”として君臨するのか――。
いずれにしても、今後のMLBと日本球界の歴史を語る上で、絶対に欠かせない存在になることは間違いありません。